労働保険とは...雇用保険と労災保険のこと
みなさん社会保険料って総称していますが、実際は雇用保険と労災保険は労働保険。
健康保険と年金を社会保険と言います。
6月は年に1度の労働保険料の算定月です。
1年分をまとめて算出し支払いをします。
昨年分の支払いの過不足もそこで精算されます。
雇用される側には無関係のことですが、大事な作業ですよね。
数字を間違えたりしないように神経を使います。
労災保険ってなに?
ご存知の方も多いと思いますが、労災保険は労働時に起きた災害(業務災害・通勤災害)に対して補償が付きます。
そしてこの労災保険はすべての労働者が対象です。
一人でも雇うなら、たとえバイトでも加入は法律で定められています。
では入らないとどうなるか?です。
万が一事故が起きた場合、雇用主はその後の生活も含め労働者に対して責任を負うことが法律に明記されているので自腹ですべて保障、ということになります。
普通につぶれますよ、小さい会社なら。
気を付けましょう。
業務中の事故は健康保険を使うことはできなし、最近は社会保険の財源が不足していることもあるので病院も治療費を取り損ねないように怪しいと思ったらすぐに社会保険の方へ連絡が行くそうです。
労災が多いと保険料が上がる?!
これは100人以上の大きな会社で労災が多い場合に当てはまるそうです。
その代り、3年間だったかな?労災が起きなければご褒美として保険料が下がります。
ちなみに通勤災害はいくら労災認定受けても保険料の変動にはカウントされないそうですのでご安心を。
通勤災害とは?
ずばり家を出た瞬間から会社に着くまでに事故にあった場合、保障されます。
通勤経路から大きく逸脱するとダメです。
日用品の買い物くらいならOKという判例もあるようですが、あくまで通勤経路上と言えることが大事。
家を出た瞬間に事故にあっても保障されます。
まあ事故にはできるだけ合いたくはないですが、万が一ってこともあります。
そんな時、労働者にも雇用者にも負担が無いのが労災保険と言えるでしょう。
事故は起こるべくして起こる?!
今日、社会保険労務士の先生の講習に参加して先生が言ってました。
事故が起きた事業所を訪ねると、大抵「ああ、これじゃ事故になるよね」という事業所さんが多いそうです。
私は以前の職場でも言われていましたが「整理魔」です。
社長の奥さんの「やりっぱなし、出しっぱなし、散らかしっぱなし」にはいっつも参ります((+_+))
そして仕事のミスを多発してくれるんです(汗)
今日先生のお話を聞きながら、笑ってしまいました。
事務仕事でよかった~って思いました。本当に!!
製造業だったら、今頃大変なことになってるよあなた!と思います(笑)
そう、整理整頓は何より大事。
誰かに仕事を委託するとき、その方の荷物や事務所が整理されているかは非常に重要な判断基準になりますよね。
ちなみに美味しい飲食店も清潔で整理整頓されているのです。
汚いところは大体が味にも無責任なところが多いですね。
話がそれましたが、大切な保障制度なので雇用主の方はきちんとしましょう♪ってことですね。
自分の会社は大丈夫?
さて、ブラック企業にお勤めでしょうか?
小さいところはややブラックというか、グレーなところが多いのが実情かな?と思います。
しかも雇い主に聞きづらい...って方。
給与から雇用保険料が引かれていたら、労働保険に加入していると考えていいかと思います。
でも、知人の話ですが...給与から引かれていたのに、退職後雇用主が滞納していて結局払っていなかったなんて話もあります。
いまいち信用できないんだよね~って方はご安心を。
「労働保険適用事業所検索」と検索をすると、厚労省の検索ページから自分の会社がちゃんと手続きしてるか検索できます。
ただですね...対応OSが少なすぎ!とびっくりします。
国の機関なのに何やってるの~と言いたくなります。
心配な方は見てみて下さいね!(^^)!
余談ですが、労働基準監督署は税務署との連携が無いのか小さい事業所だと、給与支払いがあるのに労働保険未加入でも何にも言ってきません。
入ってくださいとも、入りなさいとも言わないのです。
わが社は昨年私が「入ってないんですか?駄目ですよ!入ります!」と強制的に手続きするまで○○年未加入だったそうで、大きいな声じゃ言えませんが「あちゃ~」ってところです。
「~してもらえる」って感覚では損することが多いのでみなさん注意してくださいね!
労災保険は雇用主負担、雇用保険は3:2くらいで雇用主と従業員負担
保険料率は業種によって異なります。
労災保険は0.25%~8.9%の間くらいです。
雇用保険は現在給与に対する従業員負担が0.5%前後になっています。
対象になっている給与にも規定があるので総額×0.5%とは一概には言えませんが、そんなに高くないです。
ここをけちる社長ってどうなんでしょう?
いるとは思いたくないですが、そんな会社将来が見込めない気がしますよね...
自分の身は自分で守る時代だな~とつくづく感じるこの頃です。
知らないと損しちゃうことが一杯!
雇用主も雇用される側も!
しっかり勉強しておきたいものですね。
続きは次回、雇用保険について説明したいと思います。